顔でも起こる筋肉肥大

医者と看護師

治療効果の基礎プロセス

筋肉は強い負荷が掛かると小さな裂傷が細胞単位で生じますが、それは時間と共に自然治癒によって修復されます。これを1つのサイクルとして、筋肉はダメージと修復を繰り返すことで、太く強靭なものへと鍛え上げられていくのです。これは筋肉が肥大する仕組みですが、腕や脚の筋肉だけで起きるのではなく、顔の筋肉でも同じことが起こります。そして、もしもこの現象がエラの筋肉で起こってしまいますと、エラが張った顔になるのです。つまりエラが張り出す原因は骨だけにあらず、筋肉にもあり、特に咬筋ががっしりと発達すれば高確率でエラ顔へと変貌します。ただし、いつ咬筋を鍛えたのか自覚がないかもしれませんが、この筋肉は咀嚼や歯ぎしりなど、奥歯を噛みしめる動作をすれば鍛えられてしまうのです。もちろん、筋トレで歯を食いしばってバーベルを持ち上げれば、咬筋も一緒に鍛えていることになります。ですがこれに起因するエラ顔なら、ボトックスを適量打つだけで小顔へ戻れるため、ことのほか手軽に改善できるのです。ボトックスは注射だけでOKの切らない治療のため、美容整形の中でも非常に受けやすい施術となっています。骨が原因かと見まがうほどガッチリしたエラ顔でも、たった1本のボトックス注射で解決できるのは、この薬が持つ筋肉運動の抑止効果が基礎になっています。厳密には神経末端からアセチルコリンが出るのを防ぎ、筋肉へ届けられる筈の「動け」という脳からの指示を不達にするのです。脳がいくら命令を出してもボトックスの作用を受けたエラの筋肉へはその指令が届きませんから、動くことはなく、筋トレを止めた時と同じ原理で咬筋が細くなります。この基礎プロセスを知らなくても美容外科でボトックスの治療を受ければ自然とエラはおさまってきますが、意識しておけばより高い効果を期待できるかもしれません。また術後の入浴や洗顔では、注射したエラの部分に熱いお湯を当てたりして、温めないようにするのがベターです。ボトックスは比較的熱にモロく、高温になれば劣化するため、運搬時や保管時も低温管理が必要になっています。そこで、冷やす必要こそありませんが、豆知識として温めるのを控えておきますと、それだけボトックスの小顔作用が望めるのです。